ラボラボ 発達障害子育ち20年の記録

過ぎてしまえば全てネタ。楽しくラクに暮らすための試行錯誤継続中。三兄弟はそれぞれ特別支援教育を経て元気に毎日働いています。

川で溺れて流されて 障害発覚

長男の入園式から戻って、


三男の授乳中、長男脱走。

かれこれ30分ほど気づかなかったと思います。


脱走防止に玄関のクローザーにはワイヤーを巻き付けて 

開かなくしていたのに、そばに椅子がある。


げっ!こういうのには頭が働くのよね。


次男と手をつなぎ、三男をおんぶして、探しに行くと、

川の方から、


「あの人がお母さんですっ!」って、

知らない方に叫ばれてしまいました。


見ると、パトカー、救急車がいる!人だかりも!!


「お母さん、怒らんであげてね」


ずぶ濡れの長男がおずおずと近づいてくる。

何がなんだか。



川で溺れて、流されて、


近くにいた中学生が飛び込んでくれて、助けてくれたとのこと。

あの節は本当にお世話になりました。

ありがとうございました。

(のちに人命救助で警察署が表彰してくれてました。)



念の為、大学病院に搬送となり、親子で初めての救急車。


そこで先生に、

「お母さん、この子障害がありますが、わかってますか?

支援センター紹介しますから、行ってくださいね。」って。

今日は念の為、入院とも。



そういうことかー!と妙に納得。


その前に、おとなしく寝ているはずもなくベットの柵を乗り越えてくる、長男をどうしたもんかで頭がいっぱい。


「…元気そうなので、帰っていいですよ」って。


お礼を言って早々に帰宅しました。


それから、入園したての幼稚園に連絡。

「障害があったようなんですが、このまま行っていいですか?」


問題ないとのこと。すぐに加配の先生の手配もしてくれたようです。


いきなり、障害児の母となり、腑に落ちたというか。


えっと、次どうしたらいいんだっけ?

公園デビュー

福岡の公園。

小さな保育園が運動会ができるくらいの広さで、まっすぐ進めば徒歩3分くらい。

これがなかなかたどり着かないのですけどね。


ベビーカーとふたりを連れて、いざ公園へ。


ほかの子供たちには見向きもせず、集まっている砂場にも行かない。

ひたすら木登りをする長男。

次男はずーっと往復に走ってた気が。

三男はベビーカーの中。

子供しか見てない。もうなにも覚えてない。


マネをするから木登りをさせないでください。

なんて言われたけど、制限できるもんならやってますよと思いつつ、ヘラヘラごまかしました。


ママ友などできるはずもなく、

なるべく人に会わないようにと思って、土曜日に公園に行ってました。

来ていたママさんとめずらしく話ができて、

お互いの夫が同業者で転勤族という共通点があり、

話が弾みました。


孤独から一歩前進。

他の方にも少しずつ顔は覚えてもらえたようでした。

人と関わらないから、他害しないだけでも大きな安心。


まだ障害はわかってないけど、

手がかかるのは見てわかるので、

『何か手伝えることある?』って聞いてくれた方もいて、

『どこに行ったか見かけたら教えてくれると助かる~』と、お願いしてました。


『長男くん、あの木の上にいるよ~』とか、

『次男くん、あの植え込みの後ろに行ったよ』とか。


5メートルくらいの高さはスイスイ登ってました。

木の上から俯瞰して見て、安心していたのかも。

 

年賀状のやり取りも終わってしまったけど、

あの時はとっても助かりました。

ありがとうございました。


発達障害に気づかぬまま幼稚園探し

2001年

気づけば息子は3人に増えてる。


長男は3才。幼稚園を探すことにしました。

送迎バス頼みなので、マンションの真ん前に来るのが、3つの園。

3人を連れて、それぞれの見学に行ってみました。


家から一番近いA園。

園庭は、めちゃ狭い。

未就園児クラスに行った時、

「この色はなんですか〜?」と色紙を見せて、

答えは「あかね色〜」。

ん〜私もわからない〜。赤じゃだめなの〜???


ここでもやはり多動で、

「どこかに相談されたらどうですか」と言ってくれた先生。

どこって、どこ? 何があるの???


次の見学時の長男は、イヤー!と敷地に入るのも拒否って、それっきり。



次に、シスターが先生のB園。

2階の手すりにひょいっと乗ろうとしていた長男。

慌ててシスターが飛んできて、禁止されてしまった。


ここでもないな、と早々に引き上げました。

制服、可愛かったんだけど…。



最後の頼み、S園。

広い園庭に大きなクスノキ。

もう大喜び!スルスルと5mくらいの高さまで登る登る。

ここだな、と。


入園の面接時に、

じっとしていない、

すぐどこかに行ってしまう、

高いところに登る、

言葉が遅れてるなど、

手を焼いていること正直に伝えました。

「いろんな子、見てきましからね。大丈夫ですよ、おかあさん」と。


…泣いた。


理解のある先生方と出会えて、本当に救われました。


「ただ、木登りは禁止です。」

ん〜大丈夫か?



のちのち知ることになる、

障害児対象の療育幼稚園が市内にいくつもあることを知りました。


引っ越しして半年。情報はなく、無知でした。